イケメン御曹司の秘密の誘惑
中にいるたくさんの人々が呆気に取られて私達を見ている。
私もどうしたらよいか分からずただ、ぼんやりとその場に立ちすくんでいた。
「俺は…本気だから」
潤がボソッと呟いた。
「……潤…、あの…」
次の瞬間、潤は私の手を引いたまま会場の中へと勢いよく歩き出した。
グイグイ引かれてなす術もなく正面の中央へと連れて行かれる。
……ちょっと!!
…どうするつもりなの!?
必死に心で問いかけながら彼を見るが、彼は悠然とした様子でマイクに顔を近付けた。