イケメン御曹司の秘密の誘惑

潤は軽く頭を下げてから九条社長の目を真っ直ぐに見た。

「…勝手を致しまして誠に申し訳ありません。
お嬢様を傷付けるつもりは無かったのですが…結果的にこのような事態にしてしまって…。

あのデータは社長の方で是非とも成功させて下さい。
実はサブシステムの設計がすでに半分ほど出来ています。
近々、お持ち致します」

「潤!!」

全て…全てをまるごと託すと言うの!?

駄目よ!!

「比奈子、分かってくれ。
本当に、もう、いいんだ。
その代わり、比奈子がずっと側にいてくれるんだろ?」




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