イケメン御曹司の秘密の誘惑
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「…比奈子…、今まで…ごめんな。
本当はずっと比奈子を愛してた。
だけど、目を逸らしてきた。
気付かない振りをして……」
比奈子の頭を胸に抱えたまま静かに話す。
彼女はそんな俺の話を黙って聞いている。
「……ずっと…?
…そんな風には感じた事がないわ。
潤は、……私の存在が邪魔なんだと……」
「…!…そんな訳ないだろ。
邪魔な女と寝たりしないよ」
「…え。……他にもいたんじゃないの…?
冴子さんもいたし…」
「冴子と夜を一晩過ごした事はないよ」
「…え?だって…婚約……」
「比奈子と付き合ってからは、比奈子しか欲しくない」
「………」
彼女はニコリと微笑んでから、俺の身体をキュッと細腕で抱き締めてくる。
そんな仕草の一つ一つに更に愛しさが込み上げる。