イケメン御曹司の秘密の誘惑

そっと唇を離すと、そこに浮かび上がった真紅の痕が見えた。

……データなんか…くれてやるさ。

比奈子とこうして愛の海で揺らめく事が出来るのであれば……。



「結婚しよう」

「え」

彼女が驚いた顔で俺を見る。

「さっきも話したけど
俺は比奈子と結婚したい。

…離れたく…ないんだ。
片時も……」


「…潤……、本当に…?
……本気なの………?」

彼女の瞳が次第に潤んで輝きを増す。

………それを見ながら……

………綺麗だと、…改めて感じる。




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