イケメン御曹司の秘密の誘惑

「私も、ピアノを披露するわ。
お聞かせした事、なかったわよね。

実は小さな頃からやってきてね……」

………冴子は俺が退屈している事にも気付かずに、ケーキだの、ピアノだの、と小さな少女のような話を続ける。

俺は適当に相づちを打ちながら、昼間の比奈子の事を考えていた。


滑らかな絹の様な肌。
揺れて艶めく大きな瞳。
踵の高いヒールを自在に操る細い足首。
柔らかな唇。

考えれば考える程にいい女だ。






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