イケメン御曹司の秘密の誘惑
「ち…、ちょ……」
彼女が俺を押して唇がパッと離れた。
「あ、あの…、一体…」
「尾畑とどこに行こうとしてた」
「は?え…、あの、な、ナイトクルーズに……」
「…船?
そんなの…、俺の自家用クルーズに乗せてやるよ」
「え」
彼女は訳が分からない、とでも言うような視線で俺を見ている。
…俺だって、訳が分からない。
ただ…、情熱のままに、比奈子が欲しくなっただけだ。
だが、比奈子を手に入れる事によって生じる犠牲は大きい。