イケメン御曹司の秘密の誘惑
………一昨日…。
突然の彼からの電話に心臓が割れそうなほどに驚いた、あの日。
会いたい、なんて言われて尾畑さんに急用だと告げて会社に引き返した。
あの時から、彼の行動に少し変化が現れ始めた。
まるで…本当に…、私を愛してくれているみたい…。
「…潤……、好きよ……。
あなたを………愛してる……」
「…比奈子……」
そう。
好きなの。
何度でも言うわ…。
あなたの耳の奥に…焼き付けるように。
もうじき、あなたに愛を囁く事すら…
出来なくなるから。
忘れないで。
あなたに恋焦がれた、バカな女がいた事を……。