イケメン御曹司の秘密の誘惑

辺りを見回しながら必死で比奈子の姿を探す。

お願いだから…、現れてくれ。
このまま消えて、なくなるな…!


「………!!」

息を切らせながらパッと何気無く見た、廊下のソファー。


並んで密接しながら座る男女。

見つめ合い、息がかかるほどの顔の距離で語り合っている。


――――比奈子。


俺は呆然と少し離れた場所から、二人を見て、動けなくなっていた。




< 97 / 160 >

この作品をシェア

pagetop