イケメン御曹司の秘密の誘惑

俺は、胸に杭を打たれたように、痛みと衝撃に固まる。

………何故。
もう、気持ちの整理はついたのか。

数時間で片がつくほどの薄っぺらな愛だったのか。


じゃあ…、…じゃあ、俺はどうなる。

お前に全てを奪われたまま、触れる事もなくただ過ごせと言うのか。


俺は熱く唇を合わせる二人に向かい、一歩ゆっくりと足を進めた。

一歩、一歩、とそちらに向かっていく。







< 99 / 160 >

この作品をシェア

pagetop