初恋〜sweet×bitter〜
1*入学式*
朝
――ピピッ ピピッ
聞き慣れた目覚まし時計の音が部屋に響く。
私は眠い目をこすりながら、うるさく鳴る目覚まし時計に手を伸ばした。
「ん……?」
慌ててもう一度目をこする。
でも何度やって見ても同じだった。
それは、起きなくてはならなかった時間よりかなり過ぎた時間だった。
「…嘘っ!? 寝坊したぁ〜!」
私は眠気などすっかりふっとび、急いで制服に着替え始めた。