女〜幸せのカタチ
「遅いねえ」



あたしは溜め息をついて、飲みかけのアイスコーヒーを口にした。



別に飲みたいわけでもなかったので、いっこうに減る様子もなく氷も溶けて味が薄くなっていた。



「仕方ないよ、仕事だし」



繭美が微笑む。



耳元でブランドのロゴピアスが光る。



−また尚くんに買ってもらったのかな?




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