女〜幸せのカタチ
「尚之くんからは聞いてるから、お金はいいから」



若い男の先生がそう言った。



「わかってると思うけどお互いに秘密にしてくれよ。こっちは君の秘密を守る。代わりにここでのことは君も秘密にしてくれ」





どうでもいいことだった。



合法だろうが違法だろうが、あたしが子供を堕ろすことに変わりはない。



あたしは、自分の赤ちゃんを殺すんだ。



医者という名の殺し屋を雇って。



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