触れることもできない君に、接吻を
「ていうか、ぶっちゃけ言って真人のこと好きか?」
「うーん……まあ、近くに置いておきたい駒だけど、別に必要じゃない」
「同感。ていうか俺、もういい加減うざくなってきた」

初めて知った衝撃的な事実に、俺は固まった。

みんなはいつも、俺に笑いかけてくれていた。
「真人といると、退屈しない」と、みんなが嬉しそうに呟いてくれた。

それは全て嘘だったのか?
笑いながらも心の奥底では俺のことを貶していたのか?

背筋が凍った。
足が異常に震えた。
冷や汗が俺の頬を伝う。
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