触れることもできない君に、接吻を

だけど俺はそんなに耐えられなかった。
そんなにたくさんの罪の意識に、体は耐えられなくてパンクしてしまった。

「俺は何も悪くない。先生に何かをしたわけでもない。裕大がいけないんだ。そうだ。そうだ。それに、これで裕大は停学になるだろう。そうしたら、俺には平和が戻る。罪の意識なんて、感じなければいい。そうだ。そうだ」

俺は罪悪感を振り払うかのように、小さな声で呟いた。
だけどそんなことで罪悪感が晴れることなんてなく、俺はとうとうその場に蹲った。

「だから……いいんだって……良かったんだよ、これで……」

口が勝手に動いた。
だけどそれに抵抗するかのように、ぼろぼろと涙が溢れてきた。

俺の代わりに先生がやられちゃった。
二発も殴られたんだよ。
どうしよう。俺、最低だ。
今裕大たちを止めに行った方がいいのかな。
だけど、それじゃあ、俺がやられちゃう。


駄目だ。
怖い。
また裕大と向き合うなんてできない。


次に行ったら、殺されてしまう。