儚恋。
そして
また今日も図書室へ行く。
今日は蛍は居ない…。
…別にいい。
いや、それでいいんだ。
なんで会いたいなんて
感情が溢れるのか
まだ、わからなかった。
けれどね?
私は雄都くんが好きだから
どうしようもなく好きだから
まだ見ていたいの。
――――でも、今日は
私にとって見たくない光景すぎたんだ。
私が隠れて2人を見ると
いつものように
楽しそうに勉強する2人。
それだけなら
本当に良かったのに……
「ねぇ、雄都」
「ん?」
「キスして……?」