儚恋。
「私……実は高1の時から
雄都くんが好きなの」
「……えぇ!!? ま、マジで?」
伝えると
やっぱり雄都くんは驚いた顔で私を見た。
でも、
それで私は確信した。
ちゃんと言葉にしなきゃ
伝わらない、って。
「うん。
ずっと好きだった。
勇気がなくて
言えなかったの。彼女いるのにごめんね?
それでも聞いてほしかった」
想いが重すぎやしないかと
怖くなって俯くと
優しくて温かい手が私の頭を撫でた。
…前に蛍にされたように。
「…ありがとう。
百瀬さんの気持ち、すごく嬉しいよ。
実は、俺も高1ん時
百瀬さんのこと好きだった」
「……え?」