『短編』枯れ葉のように…〜あなたにいて欲しい〜
あなただけ…
島橋 めぐみは、自室のベッドに寝転んで、携帯を見つめていた。

「今日も…かけてくれないんだね…。」

めぐみの目には涙が溜まっていた。

ただ、めぐみはその涙をこぼれ落ちないようにして、部屋の明かりを消した。

それは、めぐみに残された唯一の強がりであるかのように…。

寿晴から電話もメールもない日が、もう10日になろうとしていた夜の日の事だった。
< 1 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop