『短編』枯れ葉のように…〜あなたにいて欲しい〜
しばらく、自分達の後方を見ていた二人だが、

「ゴメン。変質者かと思ったんだけど…。勘違いだぁ。」

と、新山が言ったのをきっかけに、二人はまた前に歩き始めた。

「変質者なら、かえって気の毒よね…。遥にかかっちゃあ…。」

めぐみが、ほくそ笑むと、

「そんな憎まれ口言えるんなら、心配して損したぁ。」

新山はめぐみを軽く叩いた。

それを避けながら、

「みんな…遥のおかげだよ…。ありがとう…。」

と、めぐみはお礼を言うと頭を下げた。
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