『短編』枯れ葉のように…〜あなたにいて欲しい〜
「ちょっと…よしてよめぐ…。頭上げてよ。」

うろたえる新山の目の前に、頭を上げためぐみが、右手を差し出し、手の平を広げた。
めぐみは、足元に落ちていたドングリを拾いあげていたのだ。

「ドン……グリ!?」

新山は、声を出すと、道路横の階段を見た。
そして、その視線を追うように、めぐみも階段を見て更に上を見た。


階段の上には、赤い鳥居が見えていた。
階段は神社への参道となっているのだ。
< 11 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop