『短編』枯れ葉のように…〜あなたにいて欲しい〜
そうして、時間は流れ太陽がすっかりと、傾いた頃に新山の背後から、

「ゃぁ…。」

と、声をかける人物が現れた。

「遅い!!」

振り向きざまに、新山は一喝した。
新山の目の前にいるのは、高二の夏休みから付き合っている彼氏のトシだったのだが、その恰好を見て呆れ返ってしまった。

「なに……それ?」
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