『短編』枯れ葉のように…〜あなたにいて欲しい〜
「あれ!?」

新山は階段を登る手前で足を止めた。

「なに?」

と、尋ねるトシに、

新山は鳥居の近くに停められた自転車を指して、

「私達が来た時には…なかった……。」

と、言った後、

「ここに来る途中…、後ろで音がしたんだけど、何もなくて…。今思えば、あの音…自転車のブレーキだ!!」

と、トシを掴んだ。
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