『短編』枯れ葉のように…〜あなたにいて欲しい〜
ベンチの近くにある楓と、3m程離れた所にある銀杏の両方を追っているうちに、両方とも捕れないって事を繰り返していた。

再び、ベンチに座っためぐみは、近くの楓の葉が舞う中、

「枯れ葉のように散る…か…。」

と、両手の手の平を上に向けて涙目で呟いた。

その右手の手の平に、紅い楓の葉が舞い落ちた。
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