『短編』枯れ葉のように…〜あなたにいて欲しい〜
覆いかぶさっている男が、めぐみの顔の前で何かをチラチラさせた。

恐怖で目を細めているめぐみは、時間をかけながら黄色い銀杏の葉だと認識した。

「同時に……捕れたな。」

その声に、めぐみは口を抑えられている手を退かして、振り返った。

そこにいたのは…。

「寿晴…君!?」

「お久!驚いた?」

寿晴は、キョトンとしているめぐみに、退かされた手を挙げて笑いかけた。
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