美しいあの人
おそらく、西条祐治があたしがせんばづるで出会った美しい男だということ、
そしてその西条祐治は松井さんに病的な一文を送りつけているのと同じ人物だということに
松井さんは気がついているだろう。
そして、西条祐治の名義で送られた、
これまでのような小人さんメモではない稚拙な文章を書いたのが、
西条祐治と共にいるエリだというのも、
おそらく松井さんはわかっているだろう。
そうは思っても見え透いた嘘をつく。
「彼が書いた」
松井さんは、大きくため息をついてビールをあおった。
「そう言うだろうとは思ってたけどさ」
あたしもビールを飲んで、正直に言ってみる。
「どっちが書いたのでもいいじゃない。
松井さんはどうしようもないものを送られて迷惑かもしれないけれど、
少なくともこれがあることであたしと祐治はうまくいってる。
そんなおかしな人でもあたしは祐治が好きだし、
祐治はあたしと一緒にいると書けると言ってくれているのよ。そっとしておいてほしい」
松井さんはまたため息をついた。
あたしはビールをまた飲んだ。
「大事なことなんだよエリちゃん。俺の仕事もかかってるんだ」
仕事?
松井さんの仕事に影響がある?
どういうことだ。
そしてその西条祐治は松井さんに病的な一文を送りつけているのと同じ人物だということに
松井さんは気がついているだろう。
そして、西条祐治の名義で送られた、
これまでのような小人さんメモではない稚拙な文章を書いたのが、
西条祐治と共にいるエリだというのも、
おそらく松井さんはわかっているだろう。
そうは思っても見え透いた嘘をつく。
「彼が書いた」
松井さんは、大きくため息をついてビールをあおった。
「そう言うだろうとは思ってたけどさ」
あたしもビールを飲んで、正直に言ってみる。
「どっちが書いたのでもいいじゃない。
松井さんはどうしようもないものを送られて迷惑かもしれないけれど、
少なくともこれがあることであたしと祐治はうまくいってる。
そんなおかしな人でもあたしは祐治が好きだし、
祐治はあたしと一緒にいると書けると言ってくれているのよ。そっとしておいてほしい」
松井さんはまたため息をついた。
あたしはビールをまた飲んだ。
「大事なことなんだよエリちゃん。俺の仕事もかかってるんだ」
仕事?
松井さんの仕事に影響がある?
どういうことだ。