美しいあの人
松井さんはあたしに祐治の小人さんを続けてほしいと頼み込んだ。
「祐治の外見は、ビジュアル系作家として売り出すのに使える。
エリの文章はうまくはないけれど、人を惹き付けるものがあると俺は思う。
だから、二人で西条祐治という作家を作り上げてほしいんだよ。
悪いようにはしない。俺がなんとかする。だから頼む。俺と一緒に夢を見てくれないか」
そんなの信じられなかった。
だけど、祐治が本当に作家になれるのなら、
そしてそれをあたしが支えてあげられるのなら、
さらに松井さんが俺に任せろと言ってくれるのなら。
あたしはそれを信じてみてもいいかもしれないと思ってしまった。
その後松井さんは恐ろしいほどの折衝能力を発揮して、
あたしだけでなく、祐治もそして芙美子さんも、
さらにはあたしが働いているキャバクラまでも手玉にとって
「作家・西条祐治」を売り出すために奔走したのだった。
「祐治の外見は、ビジュアル系作家として売り出すのに使える。
エリの文章はうまくはないけれど、人を惹き付けるものがあると俺は思う。
だから、二人で西条祐治という作家を作り上げてほしいんだよ。
悪いようにはしない。俺がなんとかする。だから頼む。俺と一緒に夢を見てくれないか」
そんなの信じられなかった。
だけど、祐治が本当に作家になれるのなら、
そしてそれをあたしが支えてあげられるのなら、
さらに松井さんが俺に任せろと言ってくれるのなら。
あたしはそれを信じてみてもいいかもしれないと思ってしまった。
その後松井さんは恐ろしいほどの折衝能力を発揮して、
あたしだけでなく、祐治もそして芙美子さんも、
さらにはあたしが働いているキャバクラまでも手玉にとって
「作家・西条祐治」を売り出すために奔走したのだった。