美しいあの人
そうしてあたしの出勤は週に三回になり、
気がついたら不定期になりつつあって、
あたしも執筆に追われる日々の中、時々店に出るのが気分転換になっていた。
なんとなく、松井さんからいいように扱われているような気にもなったが、
祐治を支えているのが自分だという思いもあって不満は特に感じなかった。
なにより、祐治が嬉しそうに日々を過ごしているのを見るのは、とても幸せだった。
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