美しいあの人
大好きでたまらない
携帯の着信音で起こされた。泣いたまま眠ってしまったようだ。
着信は松井さんからだった。
寝そべったままなんとか通話ボタンを押す。
「おう。エリちゃん元気か」
「あんまり元気じゃない」
「そうか。じゃあ肉でも食いに行くか」
「行くー。大久保?」
「そうだな。大久保行くか。同伴してやる」
「ありがとうございまーす」
寝起きなのも手伝って、間延びした返事をする。
「なんだお前ほんとに元気ないな。しっかりしろよー。
じゃあ会社出る時メールするから用意してな」
「はーい」
焼き肉でも食べて松井さんと話したら少しは元気になるかもしれない。
そもそもいくら泣いたって、
結局はあたしの問題でそれは誰にも解決できないのだから気分転換するしかないだろう。
少なくともキャバクラ嬢のエリは元気でなくちゃいけない。
でないと給料に顕著に現れてしまう。
暗くてつまらないキャバクラ嬢に誰が金なんか出すものか。
もう一度眠りたかったが、時計を見てあきらめてシャワーのために起き上がる。
松井さんにこんなむくんだ顔見せられない。
松井さんだってお金を出してくれる立派なお客様なのだ。
着信は松井さんからだった。
寝そべったままなんとか通話ボタンを押す。
「おう。エリちゃん元気か」
「あんまり元気じゃない」
「そうか。じゃあ肉でも食いに行くか」
「行くー。大久保?」
「そうだな。大久保行くか。同伴してやる」
「ありがとうございまーす」
寝起きなのも手伝って、間延びした返事をする。
「なんだお前ほんとに元気ないな。しっかりしろよー。
じゃあ会社出る時メールするから用意してな」
「はーい」
焼き肉でも食べて松井さんと話したら少しは元気になるかもしれない。
そもそもいくら泣いたって、
結局はあたしの問題でそれは誰にも解決できないのだから気分転換するしかないだろう。
少なくともキャバクラ嬢のエリは元気でなくちゃいけない。
でないと給料に顕著に現れてしまう。
暗くてつまらないキャバクラ嬢に誰が金なんか出すものか。
もう一度眠りたかったが、時計を見てあきらめてシャワーのために起き上がる。
松井さんにこんなむくんだ顔見せられない。
松井さんだってお金を出してくれる立派なお客様なのだ。