美しいあの人
「で、行くの行かないの」
「どうしようかな」
「そうやって俺にまた心配かけようとするんだ」
「ていうかむしろ心配して店にお金を落としてくれないかと」
「アホか」
ちょっと迷ったフリをしてみた。祐治のことを話すかどうか決心がつかなかったから。
他の席であたしの指名が入ったらしく、ボーイが別な女の子を連れて席までやってくる。
「失礼します。エリさんお借りしてよろしいでしょうか」
「ああいいよ。いっといで」
「いってきます。まだ帰らないよね?」
「帰らないよ」
「ならよし」
戻ってきたら、アフター行くよって返事をしなくては。
祐治のことを話すかどうかは、せんばづるに行ってから決めよう。
「どうしようかな」
「そうやって俺にまた心配かけようとするんだ」
「ていうかむしろ心配して店にお金を落としてくれないかと」
「アホか」
ちょっと迷ったフリをしてみた。祐治のことを話すかどうか決心がつかなかったから。
他の席であたしの指名が入ったらしく、ボーイが別な女の子を連れて席までやってくる。
「失礼します。エリさんお借りしてよろしいでしょうか」
「ああいいよ。いっといで」
「いってきます。まだ帰らないよね?」
「帰らないよ」
「ならよし」
戻ってきたら、アフター行くよって返事をしなくては。
祐治のことを話すかどうかは、せんばづるに行ってから決めよう。