カクテル~Parfait Amour~
「高裕さんと一緒になるって決めた頃は、世界中を敵に回しても平気だって思った。もちろん今も思ってるよ。
だけど、高裕さんが外でどう見られているのかを考えるのも私の役目だって思うようになったの。
周りに流されずに想い続けるために、敢えて外側を大事にするの。
外側さえ社会の枠通りにしていれば、心は自由でしょう?」
「すごいことを考えるようになったね。」
天使なりの処世術なのだろう。
夫婦として、想い合う強い感情を保ってこの社会を生きるには必要なことなのかもしれない。
「女って、守らせてあげているんじゃないかなって、感じるんだ…
昔のヨーロッパの女の人って、長い裾のドレスを着て、エスコートしてもらっていたでしょう。」
「映画とかでしか知らないけど、そうだね。
僕はあんな服を着たら、一歩歩いただけで転ぶよ。
妃緒の着たドレスもボリュームありそうだったね。」
妃緒はうなずく。
だけど、高裕さんが外でどう見られているのかを考えるのも私の役目だって思うようになったの。
周りに流されずに想い続けるために、敢えて外側を大事にするの。
外側さえ社会の枠通りにしていれば、心は自由でしょう?」
「すごいことを考えるようになったね。」
天使なりの処世術なのだろう。
夫婦として、想い合う強い感情を保ってこの社会を生きるには必要なことなのかもしれない。
「女って、守らせてあげているんじゃないかなって、感じるんだ…
昔のヨーロッパの女の人って、長い裾のドレスを着て、エスコートしてもらっていたでしょう。」
「映画とかでしか知らないけど、そうだね。
僕はあんな服を着たら、一歩歩いただけで転ぶよ。
妃緒の着たドレスもボリュームありそうだったね。」
妃緒はうなずく。