カクテル~Parfait Amour~
「家事の他は何をしているの?」
僕はグラスを置きながら言った。
「図書館に行ったり、あとピアノには毎日さわっているかな。高裕さんがホストに戻るって決まったときに買ってくれたんだ。
電子ピアノだけど、私が子供のころに比べたら、タッチも音色もかなりよくなって本物に近くなってる。
音小さくしたりヘッドホンもつけられるから、夜でも弾けるしね。
きれいな色。」
妃緒が口をつける。
「香りが独特かもしれないけど、どう?」
「おいしい。これが愛の味なのかな。」
僕はこの質問に答えられるだけの思考能力も、ボキャブラリーも持ち合わせていない。僕なんかよりも妃緒のほうが、よりしっくりくる答えを導き出せるに違いない。
僕はグラスを置きながら言った。
「図書館に行ったり、あとピアノには毎日さわっているかな。高裕さんがホストに戻るって決まったときに買ってくれたんだ。
電子ピアノだけど、私が子供のころに比べたら、タッチも音色もかなりよくなって本物に近くなってる。
音小さくしたりヘッドホンもつけられるから、夜でも弾けるしね。
きれいな色。」
妃緒が口をつける。
「香りが独特かもしれないけど、どう?」
「おいしい。これが愛の味なのかな。」
僕はこの質問に答えられるだけの思考能力も、ボキャブラリーも持ち合わせていない。僕なんかよりも妃緒のほうが、よりしっくりくる答えを導き出せるに違いない。