カクテル~Parfait Amour~
日曜日、俺が目覚めた時には妃緒はキッチンに立っていた。
「家のことしたいから、夕方には帰るね。
ポトフ作っておいたの。ちゃんと火を通せば、あさってくらいまで充分食べられるから。」
休みの日を丸々俺の家で過ごす生活が続いていたから、自分の家のことをしたいと言う妃緒の言葉をそのまま納得した。
朝とも昼ともつかない食事をとった後、俺は妃緒を抱えるように座ってDVDを見た。
死神と美貌の皇后の愛の物語のミュージカル。妃緒はこのミュージカルが大好きでほとんど暗記しているらしく、映像に合わせて歌やセリフを口ずさんでいた。
夕方、駅まで送って行ったが、改札を抜ける時に妃緒は振り返らなかった。
今までは満面の笑みで、またね、と言って何度も振り返り、手を振っていたのに…
家に戻った俺は、また次に妃緒と過ごす時間に持ち越す仕事を少しでも減らすためにパソコンに向かっていた。
妃緒の作ってくれたポトフを食べ終えた夜の10時頃、電話がかかってきた。
「家のことしたいから、夕方には帰るね。
ポトフ作っておいたの。ちゃんと火を通せば、あさってくらいまで充分食べられるから。」
休みの日を丸々俺の家で過ごす生活が続いていたから、自分の家のことをしたいと言う妃緒の言葉をそのまま納得した。
朝とも昼ともつかない食事をとった後、俺は妃緒を抱えるように座ってDVDを見た。
死神と美貌の皇后の愛の物語のミュージカル。妃緒はこのミュージカルが大好きでほとんど暗記しているらしく、映像に合わせて歌やセリフを口ずさんでいた。
夕方、駅まで送って行ったが、改札を抜ける時に妃緒は振り返らなかった。
今までは満面の笑みで、またね、と言って何度も振り返り、手を振っていたのに…
家に戻った俺は、また次に妃緒と過ごす時間に持ち越す仕事を少しでも減らすためにパソコンに向かっていた。
妃緒の作ってくれたポトフを食べ終えた夜の10時頃、電話がかかってきた。