カクテル~Parfait Amour~
夜が大分長くなってきても、今年はまだ空気から熱が奪われる気配が感じられなかったが、夕方の雨の後に涼しい風が吹き始めた。
季節は移り変わっていく。
二組のカップルの客が帰り、グラスを洗いながら、妃緒と水野さん夫婦のことを思い出していた。
「忙しそうね。」
顔をあげると、妃緒が微笑んでいた。
「高裕さんと伊豆に旅行してきたから、おみやげを渡したくて。」
妃緒がくれた包みを開けると、かわいらしいビンに入ったジャムが出てきた。
「ありがとう。これなら出勤前にパンに塗って食べられるよ。
今日は何を飲む?
この前来てくれた時は、ゆっくり話せなかったね。」
大きな花火大会のあった日、そのまま映画にでも出られそうな浴衣姿の二人が来てくれたのだけれど、その日は同じような花火大会帰りの人たちで混雑していた。
「久しぶりにティフィンフィズがいいな。」
季節は移り変わっていく。
二組のカップルの客が帰り、グラスを洗いながら、妃緒と水野さん夫婦のことを思い出していた。
「忙しそうね。」
顔をあげると、妃緒が微笑んでいた。
「高裕さんと伊豆に旅行してきたから、おみやげを渡したくて。」
妃緒がくれた包みを開けると、かわいらしいビンに入ったジャムが出てきた。
「ありがとう。これなら出勤前にパンに塗って食べられるよ。
今日は何を飲む?
この前来てくれた時は、ゆっくり話せなかったね。」
大きな花火大会のあった日、そのまま映画にでも出られそうな浴衣姿の二人が来てくれたのだけれど、その日は同じような花火大会帰りの人たちで混雑していた。
「久しぶりにティフィンフィズがいいな。」