カクテル~Parfait Amour~
「世の中はまだまだ、夜の世界の職業への目は厳しいものです。この仕事が理由で好きな人と結ばれないなんてこと、少なくないんです。オレも経験しました。
あの二人には、何が一番大切なのかがはっきりと見えていたんでしょうね。」
「妃緒さんがいつか、僕に話してくれました。自分には道を決める力はないから、ついていく覚悟をしたのだと。」
妃緒の生き方は、いわゆる自立した現代的な女性の生き方とはちがうのかもしれない。だけど自分だけで生きるよりももっと大変になることだってある道だ。その道をずっと、妃緒は歩き続けている。

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