カクテル~Parfait Amour~
「優しい甘さでおいしい。チョコレートみたいな味もする。」
気に入ってもらえたようだ。
「楽譜を見たら、モーツァルトっていう名前のチョコレートリキュールが思い浮かんだんだ。だから、バイオレットと透明なカカオのリキュールでフィズにしてみた。」
「こういう味のチョコレート、ありそうね。」
妃緒は楽譜をめくりながらグラスを口に運ぶ。三才からやっていたと言うから、普通の本でも読むのと同じような感覚なのだろうか。
「10代の頃は、モーツァルトとかヴィヴァルディって苦手だった。悩みなさそうなメロディで、どういう気持ちで弾いたらいいのかよくわからなかったの。」
「僕がすぐにわかるのはキラキラ星くらいだけど、悩みなさそうっていうのはわかる気がする。」
「でも最近はなんか好きになってきたの。ただキレイ、それでいいじゃないって。
同じ曲でも、十年前とは違う弾き方になっていたりするの。芸術は奥が深いね。
だから今度はこのカクテル。」
気に入ってもらえたようだ。
「楽譜を見たら、モーツァルトっていう名前のチョコレートリキュールが思い浮かんだんだ。だから、バイオレットと透明なカカオのリキュールでフィズにしてみた。」
「こういう味のチョコレート、ありそうね。」
妃緒は楽譜をめくりながらグラスを口に運ぶ。三才からやっていたと言うから、普通の本でも読むのと同じような感覚なのだろうか。
「10代の頃は、モーツァルトとかヴィヴァルディって苦手だった。悩みなさそうなメロディで、どういう気持ちで弾いたらいいのかよくわからなかったの。」
「僕がすぐにわかるのはキラキラ星くらいだけど、悩みなさそうっていうのはわかる気がする。」
「でも最近はなんか好きになってきたの。ただキレイ、それでいいじゃないって。
同じ曲でも、十年前とは違う弾き方になっていたりするの。芸術は奥が深いね。
だから今度はこのカクテル。」