カクテル~Parfait Amour~
「大人になったね、王女さま。」
演奏を終えて立ち上がった彼女に拍手を送りながら言った。彼女はきょとんとしている。
「これで思い出してくれるはずだよ。」
ぼくは『水の戯れ』を奏でる。
「もしかして…ううん、絶対そう。」
「いつからだろうね、僕はずっと、君のピアノに憧れて、君に片思いをしていた。」
「私も同じこと言おうとしたのに。先に言うなんてずるい。」
初めて出逢ってから15年以上もの間、話したこともないのにお互いを想い続けていた。
音楽がくれた奇跡。
「ぼくはとんでもなく悪い男かもしれないよ?いいの?」
「そんなはずないわ。私だって、悪い子かもしれないわよ?」
「そんなわけはないね。君が、悪い心を隠せるくらいに演奏がうまいなら、話は別だけれど。」
演奏を終えて立ち上がった彼女に拍手を送りながら言った。彼女はきょとんとしている。
「これで思い出してくれるはずだよ。」
ぼくは『水の戯れ』を奏でる。
「もしかして…ううん、絶対そう。」
「いつからだろうね、僕はずっと、君のピアノに憧れて、君に片思いをしていた。」
「私も同じこと言おうとしたのに。先に言うなんてずるい。」
初めて出逢ってから15年以上もの間、話したこともないのにお互いを想い続けていた。
音楽がくれた奇跡。
「ぼくはとんでもなく悪い男かもしれないよ?いいの?」
「そんなはずないわ。私だって、悪い子かもしれないわよ?」
「そんなわけはないね。君が、悪い心を隠せるくらいに演奏がうまいなら、話は別だけれど。」