カクテル~Parfait Amour~
「妃緒の名前は『妃』っていう字を使うんだよね。由来とか聞いたことある?」
読めない名前ではないが、よく聞く響きでもない。
「あるよ。
『緒』で終わる名前っていうのは決めてたみたいで、『美緒』と『姫緒』も最後まで候補だったらしいの。でも、美人もお姫様も生まれながらの部分が大きいけれど、いい『妃』には努力すればなれる、妃として人と人とをつなぐ人になってほしいって考えて、『妃緒』にしたんだって。」
「さすがは妃緒のお母さんだね。」
「小さいころは『妃』って言われてもよくわからなかったし、結婚しないかもしれないのにって思ったりもしたよ。
なれるもの、なりたいものを自分で選んで努力して進むこと、自分があるのは周りの人たちのおかげなんだってことを忘れてはいけない、お母さんがこめたのはそういう意味なんじゃないかって、今は思うの。
いいお妃さまには、これからいくらでもがんばってなれるもの。」
読めない名前ではないが、よく聞く響きでもない。
「あるよ。
『緒』で終わる名前っていうのは決めてたみたいで、『美緒』と『姫緒』も最後まで候補だったらしいの。でも、美人もお姫様も生まれながらの部分が大きいけれど、いい『妃』には努力すればなれる、妃として人と人とをつなぐ人になってほしいって考えて、『妃緒』にしたんだって。」
「さすがは妃緒のお母さんだね。」
「小さいころは『妃』って言われてもよくわからなかったし、結婚しないかもしれないのにって思ったりもしたよ。
なれるもの、なりたいものを自分で選んで努力して進むこと、自分があるのは周りの人たちのおかげなんだってことを忘れてはいけない、お母さんがこめたのはそういう意味なんじゃないかって、今は思うの。
いいお妃さまには、これからいくらでもがんばってなれるもの。」