カクテル～Parfait Amour～

「私が突然あなたの元を去ってから、あなたはどうしているのでしょう。
きちんと食事をしていますか？
眠れていますか？
服のボタンがとれて困っていたりしませんか？

あなたにとって私は、どんな女性だったのでしょう。

私とすごした時間は、あなたにとって幸せなものであったと確信しています。
だって、一緒にいた時間は、私は本当に幸せだったから。
私が幸せなら、あなたも幸せ。
お互いに何度そう言ったでしょう。

あなたは私に一度も、嘘をついたことはありませんでしたね。
だから私も、あなたを信じています。

だけど私は、あなたに嘘をついていなくなりましたね。
それを謝りたくて、この手紙を送りました。

私はあと数ヵ月の命です。
あなたは、私が体調を崩す度に、自分が壊れてしまいそうなほどに心配してくれましたね。

発作を起こす度に、私の手を強く握って、一晩中でも話しかけてくれたこと、苦しかったけれど、きちんと覚えています。」