カクテル~Parfait Amour~
「私の死がすぐそこまで迫っている。
そのことは怖くはないのです。
うすうすわかっていたから。

だけど私の死が、そのままあなたの心の一部の死であるとわかっているから、苦しくてたまらなかったのです。
だから、あなたの元を離れました。

病弱ではあったけれど、幸せだった日々だけを覚えていてほしかったのです。
翳りのない恋をした日々だけを。

でも、わがままな私をゆるしてくれる人だと思うから言います。

会いたい…」

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