カクテル~Parfait Amour~
「それからね、もしこれから手首を切りたくなったら、俺に切らせてほしい。
切ることで妃緒は生きてこれたんだと思っているから、敢えて止めなかった。
だけど、俺が俺自身よりも大切に思う妃緒を、妃緒が自分で傷つけることは耐えられないんだ。」

「わかりました。
私、今自分を切るのは簡単だけど、水野さんを切るのはできない。悲しいし苦しいよ。
水野さんにこんな思いはさせたくない。」

ロマンチストな妃緒に似合う場所で告白したかったけれど、この日、世界中の誰よりも俺は幸せだった。
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