カクテル~Parfait Amour~
妃緒が泣いていた理由を聞いていなかったことを思いだし、声をかけようとした時、水野さんが口を開いた。
「実は俺、今年の頭から一年間限定でホストに戻っているんです。
昔もやっていました。会社を起こすために、足掛け五年。
その時の貯金はもうほとんどなくなってしまっています。
生活できるだけの利益が上がるようにはなりましたけど、何かあったら会社を回せないし、妃緒を守れない。
ブランクは約二年ありましたが、仲間が昔のお客さんに連絡をとってくれたりしていて。
復帰してから、なんとかトップ3から落ちずにいられています。今月はナンバーワンになれました。
今年中に目標額を貯められそうです。」
妃緒が泣いていたのはそういうことだったのだ。
「そんなに売れてるホストさんなら、妃緒ツラいよね。」
妃緒はグラスに視線を落とすと話しだした。
「実は俺、今年の頭から一年間限定でホストに戻っているんです。
昔もやっていました。会社を起こすために、足掛け五年。
その時の貯金はもうほとんどなくなってしまっています。
生活できるだけの利益が上がるようにはなりましたけど、何かあったら会社を回せないし、妃緒を守れない。
ブランクは約二年ありましたが、仲間が昔のお客さんに連絡をとってくれたりしていて。
復帰してから、なんとかトップ3から落ちずにいられています。今月はナンバーワンになれました。
今年中に目標額を貯められそうです。」
妃緒が泣いていたのはそういうことだったのだ。
「そんなに売れてるホストさんなら、妃緒ツラいよね。」
妃緒はグラスに視線を落とすと話しだした。