カクテル~Parfait Amour~
「お酒飲み過ぎて死んじゃう人いっぱいいるじゃない。
高裕さんがそんな事になったら、私生きていけないよ。
どうして自分の体を危険にさらすの?
大丈夫っていつも言うけど、一歩まちがったら死んじゃうんだよ?」
「妃緒…」
ここまで想われた水野さんは幸せな人だと僕は思う。
「妃緒、じゃあ俺だって言わせてもらうよ。
妃緒は手首を切る度に、俺に同じこと言ったよね。
死なないから大丈夫って。でも手首切って死んじゃう人だっていっぱいいるよね?
薬飲み過ぎて意識なくして運ばれて、俺が泣きながら病院に行ったこと、忘れてないよね?
妃緒に何かあったら、俺の心が死んじゃうんだよ。」
妃緒は水野さんの肩に額をつけて泣いている。水野さんはそんな妃緒の髪を撫でていた。
人間は結局のところ自分のことしか考えられない生き物だとよく言うけれど、この二人は相手のことしか考えられないようだ。
離れたら生きていけない人間同士は確かに存在する。
高裕さんがそんな事になったら、私生きていけないよ。
どうして自分の体を危険にさらすの?
大丈夫っていつも言うけど、一歩まちがったら死んじゃうんだよ?」
「妃緒…」
ここまで想われた水野さんは幸せな人だと僕は思う。
「妃緒、じゃあ俺だって言わせてもらうよ。
妃緒は手首を切る度に、俺に同じこと言ったよね。
死なないから大丈夫って。でも手首切って死んじゃう人だっていっぱいいるよね?
薬飲み過ぎて意識なくして運ばれて、俺が泣きながら病院に行ったこと、忘れてないよね?
妃緒に何かあったら、俺の心が死んじゃうんだよ。」
妃緒は水野さんの肩に額をつけて泣いている。水野さんはそんな妃緒の髪を撫でていた。
人間は結局のところ自分のことしか考えられない生き物だとよく言うけれど、この二人は相手のことしか考えられないようだ。
離れたら生きていけない人間同士は確かに存在する。