カクテル~Parfait Amour~
「明日は休みだから、ぼくが紅茶を淹れるよ。
たまにはいいでしょう。」
「突然そんなことを言うなんて、どうしたの?
何かあるんじゃないかしら。」
「イギリスでは休日の朝に、夫がベッドにいる妻に紅茶を運ぶんだって、君が言っていたから。
やってみたくなっただけだよ。」

いつも通り微笑む彼女に見送られ、ぼくは仕事にでかけた。

いつもの時間に帰宅すると、満面の笑顔の彼女と、温かい食事が待っている。


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