カクテル~Parfait Amour~
ぼくたちは、ごくありふれた夫婦の生活を送っていた。そのありふれた日常は、こんなふうに突然終わりを告げてしまったのだ。
後からわかったことだが、彼女の心臓の動きはかなりでたらめになっていて、手術を勧められていたらしい。
彼女はそれをこばみ、最期まで、ぼくの妻としての日々を選びとったのだ。
幸せな日常が、できればぼくの人生の終わる日まで続くものであってほしかった。
だけど、彼女が苦しまず、望み通りの眠りにつけたことが、ぼくにとって幸せな結末だった。
後からわかったことだが、彼女の心臓の動きはかなりでたらめになっていて、手術を勧められていたらしい。
彼女はそれをこばみ、最期まで、ぼくの妻としての日々を選びとったのだ。
幸せな日常が、できればぼくの人生の終わる日まで続くものであってほしかった。
だけど、彼女が苦しまず、望み通りの眠りにつけたことが、ぼくにとって幸せな結末だった。