カクテル~Parfait Amour~
「高裕さんに先立たれたら生きていけない、って思ってたなあ。
でも今は、高裕さんをおいては逝けないよ。
あの人、家の中のことは本当にわからないんだもの。」
そう言いながらも、妃緒の声からは幸せがあふれでていた。
「僕も今一人暮らしだから、だまっていても食事や洗濯された服があることはありがたいなって思う。」
「私も高裕さんが時々うらやましくなるよ。
主婦業には休みがないもの。
二人で一緒に抱き合ったまま、眠るように人生の幕をおろせたらいいな。タイタニックの映画の老夫婦みたいに。」
この二人なら、それができるように思う。
でも今は、高裕さんをおいては逝けないよ。
あの人、家の中のことは本当にわからないんだもの。」
そう言いながらも、妃緒の声からは幸せがあふれでていた。
「僕も今一人暮らしだから、だまっていても食事や洗濯された服があることはありがたいなって思う。」
「私も高裕さんが時々うらやましくなるよ。
主婦業には休みがないもの。
二人で一緒に抱き合ったまま、眠るように人生の幕をおろせたらいいな。タイタニックの映画の老夫婦みたいに。」
この二人なら、それができるように思う。