屋上から、この想いを。

「へぇ〜。でもさっきのコも捨てがたかったよな。１年生みたいだけど、可愛かったし」



「待ち人プリンセスはどーなったわけ？」



「何だかんだ気になってんじゃん、橋本サン♪」



「アンタ気持ち悪い」






「さん」付けすんなよ。





しかも語尾に音符はいらねぇー。






「おいおい。そんなツンケンしてたら、言い寄る男子もいないんじゃないのか？」



「うっさいなー。アンタの王子様プレイに比べれば全然マシでしょ」



「俺はみんなの期待に応えてるだけだから」



「みんなの期待と待ち人と、どっちが大事なわけ？そんなハッキリしない男、私はヤだけど」



「…可愛くないね、橋本は」






はぁっ!?



何？？？





さっきの話のどこをどー聞いたらそーゆー言葉が出てくるわけ？






確かに私の顔が可愛くないコトぐらい自分が一番理解してるつもりだけどさ。





今、真剣な顔して私に言うことじゃないだろ!?








「し…っ、知ってるわよ、そんなこと。お城の上の方に住んでるアンタなんかにゃ相手にされるほどの女じゃないってことはね!!」






ああーー、ムカつく！





このままコイツと話しててもラチがあかない！