Nocturne




…愛しい気持ちは今でもある。

『会いたくないのか?』と聞かれたら、会いたいに決まってる。



心が、キミをまだ欲してる。

それは確かなことなのに、私は会いたくないと。


体がそう言ってるのだ。



体と心が、正反対で。

どうしたらいいのか自分自身がわからないから、『私には、会う資格がない』と。
心にそう言い聞かせて。




「竜也は知らないかもしれないけど私は、お父さんの昇格の邪魔をしてた」

「…知ってる」

「…皇にでも聞いた?」

「…」



否定をしないってことは、肯定だと取っていいだろう。



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