Nocturne
「それでいいのかよっ、姉貴!」
―――よくない。
よくないに、決まってる。
だけど、
「…いいも何も、もう終わったことなの」
私にはどうすることもできない。
何か行動を起こそうとする勇気も、ないんだよ。
「私はもう、あなたの足手纏いにはなりたくないの。
なる気も、―――ない」
いつの間にこんなに私は弱くなってしまったんだろう。
あの頃は、皇に会うためにがむしゃらに頑張れたのに。
だけど…。
もう、私は現実を見てしまったから。