Nocturne
「言えない…」
そんなの、
「っ、成瀬さん!」
決まってる。
「拒否されるのが、怖い…!」
「っ、伝えもしてないのにそんなに怯えてどうするの?!
伝えてから、それから泣きなさいよ!」
「…っ」
「…成瀬さん、あなたの気持ち次第なのよ。
あなたの気持ちはどうなの?」
藤代さんの真剣な眼差しに私は、
「…っ」
心に閉じ込めていた気持ちを、
「――――…好き」
頑なに蓋をしていたあの気持ちを、