Nocturne
One More!『クリスマス』
皇・樹里Side
クリスマス当日。
この日、私は皇と会う約束をしていた。
―――のだが。
「ごめん、皇…っ。
明日必要な書類が終わらないの…っ」
以前から約束していたのだが、早く終わるだろうと思って残しておいたものが、よりによって明日必要な書類で、思ったより手こずってしまっている。
それで皇に電話しているという現状なのだ。
≪仕方ないな、手伝ってやるから持って来いよ≫
「でも悪いし…」
≪そんな資料、作り慣れてるっつーの≫
「うん…じゃあ、下でね」
≪ああ≫