Nocturne
後悔…というよりも、信じられない。
そういう思いばかりが胸を占めた。
…何で…?
私とお父さんは関係ないじゃない。
…私のせい、だったの…?
『皇と別れると約束するなら、君のお父さんを昇格させると約束しよう』
『…っ、交換、条約ってことですか…?』
『交換条約、か…。
良いように言えば、そうだな。
……どうだ?結ぶか?』
―――交換条約。
今結んでしまえば、皇とは『さよなら』する事は間違い無い。
…イヤ。
そんなの、絶対に嫌だよ…。
離れたくない。
ずっと、ずっと一緒にいたいよ…。